金にならない慈善事業でもしてくるか。
ふとそんなことを思ったのは夜の23時過ぎ。
傷つき殺して殺されて。そんな生活が嫌になったのかもしれない。
慈善事業といっても大したことではない。
強ボスに敗れた彼らの蘇生。
ザオを覚えた僧侶なら誰にでもできる、ザオさえ覚えていれば未経験者でもかまわない簡単な仕事だ。
力尽きた冒険者は5分後に教会で蘇る。いくばくかの金と引き換えに。
もっとも、仮にも強ボスに挑む連中だ、最低限の金しか持っていないだろうが。
それでも何もしないよりはいいだろう。
たまにこんな気まぐれもいいに違いない。
全力で回ってきた。
ところで後ろで回ってた人達は誰なんだろう。